佐久地方の県立高校再編について考える「佐久市の中等教育を考える会」は9日夜、佐久市の野沢北高校同窓会館で初会合を開いた。会長には元高校長で県教委高校教育課長も務めた新津真澄さん(85)=佐久市入沢=が就任。県教委は佐久市街地にある5校を4校に再編する方針だが、どの学校をなくすかでなく、地域の教育について議論することを確認した。
市内6高校の同窓会長、PTA会長、学校長で構成。まずは各校を知るため、野沢北、北佐久農、臼田の校長が自校の特色と課題を紹介した。
野沢北は大学進学に大きな期待がかけられているとした上で、「私立校や県外に生徒が流出している」と指摘。北佐久農は、少人数コース制で楽しさを知り、3年生の7割が専攻を生かした進路を選択しているとした。臼田は普通科と職業科を併設し、社会ニーズに応じた学科を設けた経過に加え、自然塾開催や演習林の開放など「地域と交流している」点を紹介した。
ほかに岩村田と野沢南が再編対象になっている。次回はこの2校と望月が自校について紹介する。会議は月2回開く予定で、傍聴可能。次回は16日午後4時から、岩村田高校同窓会館で開く。