信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

旧第12通学区の骨子案を議論 「研究会」が初会合
2008年9月 3日掲載

 県立高校再編問題で、大北地方の教育関係者らによる「旧第12通学区高校教育研究会」の初会合が1日夜、大町市役所であった。普通科のある大町(大町市)、大町北(同)、白馬(白馬村)の3校のうち2校を再編統合するのが適切―とした県教委の再編骨子案について、県教委の担当者も加わって論議し、地元出席者からは再編スケジュールや教育内容について疑問の声が相次いだ。

 県教委は原修二・教育次長ら4人が出席。同通学区の2022年の中学卒業者数は427人と予想され、ピークだった1990年の4割に減ると説明。16年ごろをめどに再編・統合が必要―と説明した。

 大北5市町村の教育委員会や小中学校PTA、高校同窓会の代表ら約30人が質問したり、意見を述べたりした。県教委が再編の対象校名を12月をめどに示す方針であることに対し、複数の出席者が「無理に名前を挙げる必要はない」と指摘。生徒のさまざまな個性や能力を伸ばせる「オールラウンドな高校」をつくるとしていることにも「本当に可能なのか。研究する時間が必要」などと反論した。

 次回会合は15日。大北地方の高校、中学の校長から、高校再編についての意見を聞く。


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