信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

飯田工の地元から異論 「長姫やや優先」に
2008年8月30日掲載

 飯田市座光寺地域自治会の「麻績の里座光寺振興会議」は29日、県立高校再編で進められている地元の飯田工業と、同市鼎の飯田長姫の統合について、臨時会議を開いた。南信州広域連合が25日の議会全員協議会で、統合校の場所について「飯田長姫がやや優先度が高い」との方向で集約したことに対し、住民から異論が相次いだ。

 振興会議からの要請を受け出席した同連合長の牧野光朗・飯田市長らが、経過を説明。これに対し住民たちは「事前に地元の意見を聞く機会を設けていない」「長姫の優先度が高いという根拠が明確でない」として、広域連合の集約の撤回を求めた。

 牧野連合長は「校地の結論は県教委が下すものだが、これまで飯田下伊那地方は熱心に議論してきた経過もあり、何らかの地元としての意見は必要と考える」と強調。その上で「2校それぞれの地元に意見があるのは当然で、その声は重視したい」と述べた。

 住民たちは「地元の了解が得られるまで、県教委への意見提出は待ってほしい」と要望し、同連合側も了承。再度会合を開いて話し合うことで一致した。


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