県教委は6日夜、県立高校再編について飯田下伊那地方の住民から意見を聞く懇談会を飯田市の県飯田合同庁舎で開いた。約80人が出席。飯伊は飯田長姫、飯田工業(共に飯田市)の統合方針が既に示されており、参加者からは統合の進め方や新校のあり方について意見が出た。
県教委は5日、南信州広域連合の高校改革検討小委員会で「工業系5学科5学級、商業系2学級」とする案を提示。懇談会では「具体的に何を教えるかを決める前に大枠だけ決めるのは本末転倒だ」「少子化だから減らすというのではなく、全国から人を集められるカリキュラムを作るという視点を持ってほしい」といった意見が出た。
校地については現在の飯田長姫、飯田工業それぞれの場所を推す意見が出た。また、飯伊は地域を挙げて議論して結論をいち早くまとめたとして「新校はほかの地域に先駆けて、充実したものをつくるべきだ」との声もあった。
高校再編全体では、定時制の重視や少人数学級実現について要望があった。