信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

工業系5学級と商業系2学級に 飯田工と長姫の統合
2008年8月 6日掲載

 飯田工業、飯田長姫両高校(共に飯田市)の統合問題で、南信州広域連合の高校改革検討小委員会は5日、県教委との4回目の懇談会を飯田市内で開いた。新校開校時の全日制学科編成について、県教委は「工業系5学科5学級、商業系2学級」とする案を示し、小委が了承。小委はこれまでの議論を報告にまとめ、校地は「今後の広域連合での議論に委ねる」とした。

 県教委は、工業系を機械系、電子機械系、電気電子系、土木系、建築系の5学科5学級規模とし、商業系は会計金融系、経済経営系、流通系、情報系、観光系など専門領域を学科やコースとして選択できる2学級規模とした。

 校地については、県教委が検討の材料として、両校の機能をどちらか一方に集約した場合の建物建設費の試算額2案をいったん提示。しかし、小委の委員から試算の根拠、精度に対する疑問の声や「数字が独り歩きする」との意見が出たため、取り消した。

 小委はこの日で議論を終了。報告では、校地は「(両校の)いずれかを選択せざるを得ない」とし、残った一方の校地は県が飯田市や地元地域と協議の上、有効に利活用していくよう求めた。25日の広域連合議会全員協議会で、校地について議論する。


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