信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

蘇南の総合学科導入を説明 県教委が南木曽で懇談会
2008年7月18日掲載

 県教育委員会は16日夜、高校再編に関する懇談会を南木曽町の南木曽会館で開いた。15日の教育委員会で決定したばかりの同町の蘇南高校を来年度から総合学科校とする方針を説明した。

 郡内の高校や中学の教諭、蘇南高校の保護者会など関係者計約60人が出席。県教委側は、木曽地域の地理的条件から蘇南高校を「地域になくてはならない学校」と位置付ける一方、生徒数の減少で入学者は2学級程度になると指摘。生徒が急減する来年度からは、現在の3学科の特徴を生かし、2学級3系列の総合学科を導入することが適切と説明した。

 地元の要望を受けての判断で、会場から反対の声はなかった。入学者を維持するための中学と高校の連携についての質問に対して、県教委は「連携は重要で考えさせてもらうが、地元でも考えてもらうとありがたい」。十分な教員の配置は可能かとの質問には「教育課程の内容次第なので、編成時によく相談させてほしい」とした。

 発言を求められた蘇南高校の福沢義人校長は「9月以降、中学校のPTAに周知するほか、フォーラムなどを開き、地域へ説明したい」とした。


<前の記事 どうする高校改革 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun