信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

中条高が長野西を本校に分校化 来年度から実施方針
2008年7月15日掲載

 県立高校再編で地域キャンパス(分校)化が検討されている上水内郡中条村の中条高校について、県教委事務局が、同じ旧第3通学区(長野北部、上水内)にある長野市の長野西高校をセンター校(本校)とし、来年度から分校化を実施する案を固めたことが14日、分かった。15日の定例会に提示する。
 6月に決まった県教委の再編計画骨子案は、センター校を選ぶ基準として、同じ旧通学区内で生活圏の近い所にあり、学科などの教育課程に共通性があること−などを挙げた。中条の場合、同じく分校化が検討されている犀峡高校を除くと長野西が基準に当てはまるといい、県教委が調整を進めていた。
 中条については、骨子案で校名は挙げなかったものの、事実上「分校化することが適当」とされた。同校は2学級(80人)の募集に対し定員割れが続いており、PTAや同窓会も来年度からの分校化を県会に要請していた。
 15日の定例会で正式決定すれば、県教委は高校設置条例に基づき県会の同意を求める議案を、9月定例会に提出する見通し。同窓会長の久保田元夫・中条村長は「形は変わるが、この地域から高校教育を消さないという結果になることは良かった」と話している。


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