信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

考える会が県教委と意見交換 須坂市内の4校再編問題
2008年7月13日掲載

 須坂市内の4高校の関係者らでつくる「須高地域の高校を考える会」(荒井清治会長)は12日、山口利幸県教育長らを招き、県教委が6月に示した県立高校再編計画の骨子案についての意見交換会を市内で開いた。地元住民ら約80人が出席し、再編の進め方などに意見を述べた。

 骨子案は、須坂市や中野市などの旧第2通学区で、2013年以降の比較的早い時期に、須坂市内の4校を3校に再編統合し、新たな高校を配置することが適当―とした。

 出席者からは「生徒数の減少で校数を減らすという数合わせの議論にならないようにしてほしい」「旧通学区ごとでなく、現状の4通学区の範囲で再編を検討すれば、校数維持も考えられるのではないか」などの意見が出た。

 山口教育長は生徒数の減少見通しなどを示して「方向性を決めなくてはならない待ったなしの状態」とし、校数減は避けられないと説明した。

 また骨子案は、専門学科を含む再編により新たな高校を設置するとしている。このため、須坂園芸高と須坂商業高が関係する各職業科の「基幹校」について、県産業教育審議会の答申を早めるよう求める声もあった。

 同会は再度、県教委との意見交換の場を設ける予定で、荒井会長は「8月末ごろまでに会の考えをまとめ、県教委に提言を出したい」とした。


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