信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

東御清翔を多部・単位制に よくする会が県教委に提言
2008年6月13日掲載

 東御清翔高校(東御市)の学校関係者や地元の企業経営者らでつくる「東御清翔高校をよくする会」(会長・保科俶教県議)は12日、同校を多部制・単位制に転換するよう求める提言書を県教委に提出した。

 普通科の同校は2003年度の入学生からコース制を導入し、進学、情報、福祉、環境緑化、スポーツ―の5コースを設けている。定員割れが続いていることなどから、昨年9月に「よくする会」が発足。10回の研究会、視察を経て提言書をまとめた。

 「自分の生活スタイルに合わせて学習できる環境づくり」を掲げ、午前、午後の2部の多部制と、各自のペースで学べる単位制の導入を提言。転換後も普通科とし、少人数教育に力を入れるよう求めている。保科会長は「さらに多様な生徒の受け入れが可能になる」とし、山口利幸教育長は「いろんな形で議論し、検討したい」と述べた。

 県内の多部制・単位制高校は松本筑摩(松本市)、箕輪進修(箕輪町)の2校。県教委の県立高校再編計画骨子案は、第2通学区(東信)では、上田市、東御市、小県郡の旧第5通学区に多部制・単位制高校を設置することが適切―としており、「しなの鉄道沿線の駅に近い学校に設置することが望ましい」との方向性を示している。


<前の記事 どうする高校改革 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun