信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

3通学区で「1校減」 県教委が骨子案了承
2008年6月11日掲載

 県教委は11日の定例会で、事務局が示した県立高校再編計画の骨子案を了承した。旧12通学区単位で「再編を優先的に進める」としていた7通学区のうち、第2(中野・須坂)、6(佐久)、12(大北)で「適正」な学校数を提示。第3(長野北部・上水内)で2学級規模校の地域キャンパス(分校)化と、第10(木曽)の蘇南の総合学科校化を盛った。
 骨子案によると、旧第2では須坂市内の4校を商業など専門学科を含む再編で3校にするのが適切とし、2013年以降の実施を目指す。第6は13年前後に佐久市街地の5校を4校に再編、専門学科と普通科の適正配置を図る。第12は16年をめどに、普通科のある大町、大町北、白馬の3校のうち2校を再編統合するのが適切とした。
 再編の必要性が高いとしていた第7(諏訪)は、他の旧通学区との生徒の流出入が大きいことなどから「学校の適正規模を確保するだけでは課題を解決できない」とし、高校数は示さなかった。
 旧第3の2学級募集校は中条、犀峡の2校。地域キャンパスとし、長野市内のセンター校(本校)と連携を図る。第6の小規模校も地域キャンパス化を視野に検討。蘇南は地元要望を踏まえ、09年度から普通、工業、商業の地域型総合校とする−とした。
 「優先」するとしていた第1(飯山)は13年度の飯山と飯山北の統合、第9(飯田下伊那)では飯田工業と飯田長姫の統合を、それぞれ引き続き進める。
 また、現在の全4通学区に各1校以上設けるとした多部制・単位制校について、第2(東信)ではしなの鉄道沿線の設置が望ましいとし、その場合、第1(北信)では長野市中心部への新設も含め検討するとした。
 今後は12月ごろをめどに校名を盛った再編計画案を提示。来年6月までに第1期再編計画(18年ごろまで)を策定し、順次実施する。


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