信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

規模めぐり異論も 飯田工と飯田長姫の統合
2008年4月15日掲載

 飯田工業、飯田長姫両高校(ともに飯田市)の統合について研究している南信州広域連合の高校改革検討小委員会は14日、飯田市内で会合を開いた。委員からは、県教委が統合校を全日制6学級、定時制2学級の規模で検討しており、現状より縮小になる―との指摘が出され、近く県教委と意見交換の場を設けることで一致した。
 統合校の規模は、この日までに小委員会が非公開で行った両校のプロジェクトチームとの会合で、両校側が「県教委の方針を受けて検討している」として説明。本年度は飯田工業が全日制4学級と定時制1学級、飯田長姫は全日制4学級と定時制2学級で、全日制で2学級、定時制で1学級減ることになる。
 委員からは「現状維持が基本線。統合校だけが少子化の受け皿になるのはおかしい」「新校は職業教育のモデルを目指しており、規模も教育内容から考えるべき問題」などと再考を求める意見が出た。また、プロジェクトチームが6月までに新校の素案をまとめるとした点についても「時間がなさすぎる」と異論が出された。


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