飯田工業、飯田長姫両高校(ともに飯田市)の統合問題で、南信州広域連合の高校改革検討小委員会は1日、飯田市内で県教委と意見交換した。学科編成など新校の素案を提示する時期について、県教委側はこれまで6月をめどとしていたが、この日は8月を目標にすると説明。また、施設や立地については複数案を示す方針を示した。
県教委からは原修二教育次長ら5人が出席。検討小委の前回までの議論で、素案提示の時期が「6月では時間が足りない」との意見が出ていたことを踏まえ、県教委側は「8月ぐらいで良ければ双方で検討し、より話し合いもできると思う」とした。
また「来年度予算で仮に調査費を付けるとすれば、地盤や耐震性などの(施設整備に向けた)調査になる」と説明した。
会合では、統合校の規模について、県教委が現状より少ない全日制6学級、定時制2学級を検討している点についても意見交換。「子どもの数が減る中で、現状と同じ規模を想定するのは厳しい」とする県教委側に対し、検討小委の委員からは「志望者は職業高校が圧倒的に多い」「高校でも少人数学級を目指すべきだ」と、現状維持を基本とする意見が相次いだ。