信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

新校素案「6月までに」 飯田工と飯田長姫の統合
2008年1月12日掲載

 県教委は11日、県立高校再編の一環として計画している飯田工業と飯田長姫(ともに飯田市)の統合で、南信州広域連合が要望した「新たなものづくりの拠点校」としての位置付けに基づく新校の具体的素案を「6月までのできるだけ早い時期に提示する」と、同広域連合に回答した。
 県教委高校教育課によると、素案作りに向けて1月中に両校職員によるプロジェクトチームを結成し、統合校の具体的なイメージの策定を進める。過去に県教委が示した実施計画にはこだわらず、学科改編も含めて検討する。統合の具体的な時期や手順については、地元から意見を聞く機会を設けながらあらためて決定するとしている。
 両校の統合については県教委が昨年6月、従来の高校再編計画を撤回、再検討する方針を表明した際、例外的に「地元の理解を得て統合を進める」とした。これを受けて同広域連合は県教委に昨年12月、新たなものづくりの拠点校と位置付けることを求めた上で、受け入れを伝えていた。
 同広域連合は、今後も地元の意見を統合校づくりに反映させていきたいとして、2月の全市町村長による会合で、新たな研究組織の設立も含めて対応を検討する。


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