県情報公開審査会(清水勉会長)は28日、県立高校再編案を非公開で審議した2005年6月の県教委定例会、臨時会の議事録と資料について、公開を求める異議申し立てを認め、「すべて公開すべきだ」と県教委に答申した。
議事録、資料は非公開での議論を受け、信濃毎日新聞の記者、県教組と高教組、長野市の女性が個別に情報公開請求した。県教委は、4通学区ごとに再編案の議論が進んでいる最中で「地域住民に不安、混乱を招く」などとして一部非公開を決定。これを不服としてそれぞれが異議申し立てをしていた。
審査会は答申で「(定例会などで議論していた)再編整備案が未成熟で多種多様な議論が生じたとしても、それで不要な不安や混乱を招き、高校再編の計画的実施に支障をきたすとは言えない」と指摘した。
答申を踏まえ、県教委教育総務課は「公開するかどうか、12月の定例教育委員会で審議して決めたい」としている。