信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

南信州広域連合議会も了承 飯田工・飯田長姫の統合
2007年11月20日掲載

 南信州広域連合議会は19日、飯田市内で開いた定例会後の全員協議会で、県立高校再編の一環として県教委が示した飯田工業、飯田長姫(ともに飯田市)の統合受け入れ方針を了承した。
 既に飯田下伊那地方の全市町村長と、同連合が設置した高校関係者や経済団体代表らの「高等学校の未来検討委員会」が統合受け入れに合意。広域連合は近く県教委に対し、地域の総意として、今回の再編で初めてとなる職業高校同士の統合校を「新たなものづくりの拠点校」と位置付けるよう要望する。
 連合長の牧野光朗・飯田市長はこの日の定例会一般質問で「(ものづくりの拠点校の)モデルケースとして従来の発想にないカリキュラムを作るよう県教委に求め、その上で(具体像について)地域内の議論を深めたい」と述べた。
 全協では複数の議員から、拠点校について住民理解が不足している、と慎重論も出た。これに対し未来検討委で委員長を務めた岡庭一雄・阿智村長は「他県では高校再編に合わせて魅力ある学校への改善に取り組んでいる。良い施設と教師がそろう学校づくりを県教委へ強く訴えることが重要」とした。
 高校再編問題では、昨年9月の臨時県会が再編案9件のうち両校統合を含む6件を否決。県教委は今年6月に再編案を撤回したが、両校については例外的に「地元の理解を得て進める」としていた。


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