信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

高校再編で校長会と懇談 県教委の呼び掛けで
2007年11月 7日掲載

 綿貫隆夫委員長ら県教育委員6人と県校長会の藤本光世会長(上田高校長)ら6人が6日、県立高校再編について県庁で懇談した。校長会が、総合学科や多部制・単位制の導入のあり方を検討するなどの基本的な考え方を説明した。懇談は教育委員側が呼び掛けた。
 校長会としての高校再編の考え方をまとめている校長会将来像研究委員会の小山寿一委員長(長野高校長)は、県教委が6月に示した高校再編の新基準について「一定の基準を設け、(小規模校の)分校化の考えを盛り込んだことは校長会の議論を受け止めてもらった」と評価。会内で総合学科や多部制・単位制の各通学区への導入、中高一貫校の設置を検討しているとした。
 教育委員の葉養正明氏は「分校化して存続後に教育の質を保つには、本校との間の情報網整備も大切ではないか」と指摘。小山氏は「授業などの連携をどう保つのかは重要」と答えた。
 校長会は特別支援教育のあり方も検討しており、発達障害の生徒の受け入れについて小山氏は「高校の受け入れ態勢は十分でなく、どういう支えが必要か考えていきたい」と話した。
 校長会は16日に高校再編についての考え方の中間まとめを公表する予定。県教委は校長会の意見を参考に来年6月、再編計画の骨子をつくる。


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