信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

多部・単位制への課題 上伊那の教員が赤穂高で研究会
2007年9月29日掲載

 上伊那地方の県立高校8校の教員でつくる「上伊那教育文化会議」は28日、赤穂高校(駒ケ根市)で特別研究会を開いた。来年4月に箕輪工(箕輪町)が上伊那農定時制(伊那市)と統合、多部制・単位制に転換することから、今年4月に多部制・単位制に転換した松本筑摩高(松本市)教員を招き、課題と対応について意見交換した。
 教員26人が出席。昨年度までの2部制から本年度は3部制となった松本筑摩の薄井康央教諭は「転換で、授業を午前に受けるか午後にするか生徒の選択の幅が広がった」と評価。一方、生徒数の増加で一人一人と向き合うゆとりがないと述べた。また、授業が午前、午後、夜間と続くため「生徒会活動や部活動の時間確保が厳しくなっている」と話した。
 箕輪工の増田真吾教諭は「遠くから通学する生徒がおり、夜が遅くならないよう授業時間を調整している」と準備状況を説明。同校教員からは「どんな生徒がどのくらい入学するのか分からず、対策を立てにくい」との意見も出た。


<前の記事 どうする高校改革 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun