信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

課題・将来像は 県教委が飯山の関係者と懇談
2007年7月13日掲載

 県教委は12日、飯山市の飯山・飯山南高校で、県教育委員と地元関係者の懇談会を開いた。委員自身が現場に出掛け、「教育に対する意見が多様化する中、意見交換を通して委員会活動を活発にしたい」(綿貫隆夫委員長)との狙い。県立高校再編による4月の統合後、保護者らが感じている課題や、飯山地方の高校再編の将来像について意見を交わした。
 飯山は飯山照丘と飯山南が統合して開校。飯山1年生は、飯山南(2、3年生が在籍)の校舎を利用している。この日は飯山照丘と飯山・飯山南、飯山北、下高井農林(下高井郡木島平村)からPTA役員と校長、県教育委員全6人の計約30人が出席した。
 県教委は飯山と飯山北を2013年度ごろに統合する計画。飯山南のPTAからは「統合で学力の幅が広がり、生徒に影響しないか不安。飯山北との再統合でさらに幅は広がらないだろうか」との懸念が出た。2、3年が在籍する飯山照丘のPTAからは「下級生がいなくなり、生徒の活力が落ちていくことが心配」といった意見があった。
 小規模で学校を残す分校化などの可能性についての質問に対し、県教委側は「学校の規模を維持するためには統合を進めたい」とし、計画通りに取り組む考えを示した。
 県教委は8月28日、今春の統合で誕生した木曽青峰(木曽郡木曽町)でも懇談会を開く。


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