信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

新校名案は「箕輪進修」 箕輪工が多部・単位制に転換
2007年8月 7日掲載

 県立高校の再編で来年度、上伊那農業定時制(伊那市)と統合し、多部制・単位制に転換する箕輪工業(上伊那郡箕輪町)の新校名案が6日、「箕輪進修(しんしゅう)高校」に決まった。近く県教委に報告する。校名変更の条例改正を経て正式決定する。
 箕輪町や同校、同窓会、PTAなどでつくる「箕輪工業高校の未来を育てる会」(会長・平沢豊満町長)がこの日の総会で決めた。同校前身の上伊那高等小学校中箕輪分教場が、向学心のある卒業生を対象に「進修学舎」と呼ばれる教室を開いていた歴史を踏まえ、易経の記述「進徳修業」(徳につとめ学芸を修める)も参考にした。
 同会小委員会は当初、昨年の公募で集まった52案から「みのわ進修」を提案したが、総会では平仮名への違和感が強く、「箕輪」に変更することでまとまった。
 一方、箕輪工業全日制の工業科を廃止、普通科に転換する県教委の計画に対し、同会は総会で、工業科存続を求めることを決定。「地域に根差した高校を目指すためには工業科が必要」(荒井和人校長)としている。
 荒井校長はこのほか、転換後は普通科を午前、午後、夜間の3部制とすることや、どの部でも、約50科目ある自由選択講座を受講できるようにし、74単位以上取得すれば3年間で卒業できる方向で検討を進めていることを説明した。


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