信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

新たな歴史と伝統を 統合3高校で開校・入学式
2007年4月 5日掲載

 県立高校統合で1日に発足した木曽青峰(木曽郡木曽町)、飯山(飯山市)、中野立志館(中野市)の3高校で5日、開校式と入学式があり、1期生の高校生活が始まった。2007、08年度は統合校と既存校の生徒が混在する。式では新入生の抱負に加え、在校生からは「まとまりたい」との声も聞かれた。
 木曽と木曽山林が統合した木曽青峰。丘の上キャンパス(木曽)での式には新入生226人が臨んだ。代表の飼馬美里さん(15)が「伝統を引き継いだ新たな木曽青峰の生徒となるよう努力したい」と宣誓。西牧守校長は「歴史をつくる責任を胸に歩みを進めて」と激励した。
 同校は本年度、学科別に既存2校の校舎に分離。普通科1年の小林桃子さん(15)は「学科や校舎が違っても、仲良くできる」。校歌を披露した吹奏楽部長の岩井友梨さん(17)=木曽高3年=は「学校が違うとの意識はある。逆に1年生を中心によりまとまれると思う」と話した。
 飯山照丘と飯山南が統合した飯山には、156人(普通科118人、体育科38人)が入学。飯山南の体育館で開いた開校式で、小松茂美校長は保護者らを前に「これから態勢を整える面もある」として、支援と協力を求めた。
 入学式で新入生代表の鈴木創太君(15)は「先輩とともに充実した学校生活を送れるよう励んでいきたい」。新しい校歌はまだなく、飯山南の校歌を式歌として歌った。
 1年生の山崎華奈さん(15)は「(飯山南高の2、3年生と合同の)部活動にも入りたい」と期待をにじませた。
 中野立志館は中野と中野実が統合。全日制総合学科280人と定時制普通科27人の1期生、保護者らが中野市民会館での式に出席した。斉藤定善校長は「(転換期に)新校づくりに職員が力を合わせて取り組む」とした。
 総合学科の湯本幸太君(15)は「パソコン関係の勉強をしたい。部活動でバンドを組みたい」。中島麻美さん(15)は「いろいろな勉強をしたい。吹奏楽の部活動をしたい」と抱負を話した。
 ほかに、丸子実から総合学科に転換した丸子修学館と、東部が名称変更した東御清翔(東御市)も同日、入学式を行った。多部制・単位制となった松本筑摩は6日、新課程開設式を行う。


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