信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

自己推薦全日制1.84倍 公立高入試出願締め切り
2007年2月 1日掲載

 県教委は31日、2007年度の県内公立高校の自己推薦型入試(前期選抜)の出願を締め切り、志願状況をまとめた。志願者は1万1031人で受験生の51・2%だった。このうち全日制の平均志願倍率は1・84倍で前年度の1・93倍から低下した。
 全日制で、志願倍率が最も高いのは松本蟻ケ崎の5・25倍。次いで松本深志4・13倍、上田の3・94倍、屋代(普通)の3・86倍、松本美須々ケ丘の3・81倍だった。自己推薦型入試を導入した04年度以降で初めて、6倍を超える高校はなくなり、平均志願倍率も初年度(2・26倍)から毎年下がっている。県教委は「導入4年目で、高校側が求める生徒像への理解が進み、着実な選択をするようになっている」とみている。
 県立高校再編の対象校では、統合する飯山(普通)が1・83倍、木曽青峰(普通)が1・42倍などで定数を上回った。ともに総合学科となる、中野立志館は1・51倍、丸子修学館は1・74倍。多部制・単位制に転換する松本筑摩は1・74倍だった。
 県教委が統合計画を凍結した高校では、長野南は1・86(同1・82倍)、松代は普通が2・00倍(同1・94倍)、商業が1・83倍(同1・42倍)。大町北が2・21倍(同1・96倍)と倍率は上昇。一方、中条が0・25倍(前年度1・04倍)、犀峡が0・34倍(同1・08倍)、蓼科は1・05倍(同1・28倍)で倍率が下がった。県教委は「再編や凍結が影響しているとは言い切れない」としている。
 自己推薦型入試の試験日は5日、合格発表は14日午後1時。
 県教委は、31日現在の県内私立高校の学校推薦と自己推薦の志願状況も発表。まだ募集を締め切っていない伊那西と飯田女子を除く14校の定員計3465人に対して、志願者は2036人で定員に占める割合は58・8%。前年同期より111人増となっている。


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