信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

県教育委員に元プラン検討委員長 葉養氏起用を提案へ
2006年12月 1日掲載

 村井知事は30日までに、欠員2となっている県教育委員(定数6)の1人に、県立高校再編の枠組みを立案した県教委の高校改革プラン検討委員会委員長だった葉養(はよう)正明・東京学芸大教授(57)=東京都練馬区=を起用することを決めた。7日開会の12月県会に人事案を提出する。
 県教育委員は11月、ともに高校再編を推進してきた金子郁容委員(慶大大学院教授)と松田泰俊委員長が相次いで辞職し、欠員2となった。
 知事は、松田氏の後任で委員長含みの教育委員1人と、公用携帯電話の私的使用をめぐり丸山勝司・前県代表監査委員が辞職して欠員1となっている県監査委員(定数4)については「人選を進めている」としている。
 葉養氏は東京教育大卒で、東京学芸大助教授を経て99年4月から現職。専門は地域教育計画論。内閣府構造改革特別区域評価委員会専門委員や東京都生涯学習審議会副会長も務めている。
 04年1月に発足した高校改革プラン検討委員会の委員長に就任。昨年3月、市立を含めた将来の公立高校の総数を現行90校から14校少ない76校を目安とする最終報告を取りまとめた。ただ、最終報告に基づき高校統廃合を一斉実施しようとした県教委に対しては、地域合意を重視して段階的に実施するよう求めていた。


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