信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

知事と生徒が意見交換、塩尻で 再編や未履修テーマ
2006年11月26日掲載

 県内の高校生有志が25日、村井知事や県教委と県立高校再編問題などについて意見交換する全県高校生集会を塩尻志学館高校(塩尻市)で開いた。県内の約10校から50人余が参加。県教委が「凍結」とした高校再編の今後の進め方などについて、質問や要望が出た。

 塩尻志学館など6高校の生徒でつくる実行委員会の主催で、高校再編をテーマにした同様の集会は3回目。

 高校再編では、9月臨時県会で統廃合関連議案が否決された5件、10校と、多部制・単位制に転換予定だった2校について、県教委は「凍結」としている。

 岡谷東(岡谷市)との統合が凍結された岡谷南(同)の男子生徒は「何年か後に再び統合の対象となるのか」と質問。多部制・単位制への転換が凍結された野沢南(佐久市)の男子生徒は「凍結は、来年入ってくる中学生に不安が残る」と発言した。

 村井知事は将来の生徒減少や、大規模校の方が生徒1人当たりの費用を抑えられることなどを説明、「次世代にお金をかけることは大切だが、効率的にやる工夫も必要。統合はある程度やらなければならない」と述べた。県教委の平沢武司教育次長は凍結となった対象校について、「不安感がないよう説明しながら、来年6月ごろまでに方向性を出したい」とした。

 学習指導要領の必修科目が未履修だった問題では、「情報」の未履修が判明した松本深志(松本市)の男子生徒から、「県教委は高校の授業をどの程度把握しているのか」といった質問もあった。


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