岡谷南高校(岡谷市湖畔)との統合が凍結された岡谷東高校(同市南宮)の生徒とその保護者、教師が14日夜、今後の魅力ある学校づくりをテーマに同校で討論した。学校運営について三者が話し合うPTS協議会として、同窓会員も交えた約50人が参加。生徒が充実した学校生活を送れるかどうかが、魅力づくりにとって大切―との声が多く出た。
意見交換を前に、征矢憲校長が統合問題の経過を説明。「東高を本当の意味で存続させるには、中学生に目指してもらえる学校をつくっていかなければいけない。そのための意見を出してほしい」と呼び掛けた。
討論で、3年生の男子生徒が「サッカー部に入りたくて東高を選び、良い仲間に出会えた。生徒によって感じる魅力は違うだろうが、その思いを大切にする学校であってほしい」と発言。教師からも「生徒一人一人が頑張れる場所をどうつくるかが大事」との意見が出た。
別の教師は「高校生としての身だしなみや基本的なマナーは守るべきだ。部活を頑張っていたり、学校生活が楽しかったりすれば魅力ある学校とは限らない」と指摘。女子生徒は「髪を染めていても、街に落ちているごみを自発的に拾う生徒はいる。生徒の良いところを認めた上で指導する姿勢が、先生たちに必要では」と反論した。
同校は、同協議会を2004年度から開いており、今回が5回目。今後、全校生徒が参加できるような拡大協議会の開催も計画している。