信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

統廃合「凍結校」は変わらず 公立高07年度の入試定員
2006年11月11日掲載

 県教委は10日、2007年度の県内公立高校入試の募集定員(募集学級数)を決めた。本年度の中学卒業予定者は前年度比149人減の2万1818人。定員全体では6学級(240人)減らしたが、高校再編計画で統廃合が検討され、その後計画が「凍結」された対象校はいずれも06年度と同じにした。
 県教委は募集定員について、旧12通学区の中学卒業予定者の増減、1日に公表した入学志願者予定数調査、今春入試の旧通学区間の流出入、現在の空き定員などを考慮したとしている。
 計画の凍結は、統廃合関連議案が否決された5件10校と多部制・単位制への転換予定だった2校。入学志願者予定数調査では「凍結」した高校のうち、地域高校などで今春の募集定員に達しなかった。県教委内にも「対象校の中には生徒確保に不安な状況はある」などの意見もあり、配慮した形だ。
 定員減は、卒業予定者が91人減る旧第2通学区で新設される中野立志館を7学級とし、統合する中野と中野実の計9学級から2学級少なくした。ほかは、旧第6(卒業予定者72人減)が軽井沢、臼田から1学級ずつ減。旧第8(同78人減)は伊那弥生ケ丘を1学級減とする。
 定員増では、旧第4の篠ノ井と旧第11の田川が各1学級増える。松本筑摩は普通科3学級がなくなり、松本工の定時制を統合して、多部制・単位制の4学級となる。
 職業科は、飯田風越は家政科を転換する普通科が1学級増。定時制は21学級。通信制は長野西と松本筑摩が各300人で、本年度と同じ。私立は70人減の3880人となっている。


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