信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

自己推薦枠拡大の傾向 来春入試で再編凍結対象校
2006年9月30日掲載

 県教委は29日、来春(2007年度)の公立高校入試の学校別実施内容を発表した。再編計画で新設する、飯山照丘・飯山南の統合校(校名未定)、中野立志館(中野・中野実が統合)、木曽青峰(木曽・木曽山林が統合)の3校と、総合学科となる丸子実(新校名未定)、多部制・単位制となる松本筑摩はいずれも自己推薦型入試(前期選抜)を実施する。統廃合が県会で否決された6件の12校は、前期選抜の割合を高めるケースが目立つ。
 前期選抜の募集枠は例年7月に公表していたが、統廃合を行うか結論が出ず、遅れていた。
 90校から86校に減る全日制は、全高校で前期選抜を行う。統廃合が凍結された12校のうち、中条、犀峡、長野南、望月、岡谷東、岡谷南の普通科、飯田長姫の土木、建築科が募集枠を10―20%ずつ拡大する。
 一方、岡谷南の英語科は90%から80%に縮小。統廃合の対象校以外では、茅野が30%から15%に、蘇南の普通科は50%から40%にそれぞれ縮小する。
 このほか、丸子実は前期選抜の募集枠を50%とし、松本筑摩は普通科の午前、午後、夜間の3部すべてで実施。定時制では、長野が初めて実施する。
 県教委は10月2日以降、実施内容の詳細を県教委のホームページ(http://www.nagano-c.ed.jp/kenkyoi/)で公表する。


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