県教委の高校改革プラン実施計画で多部制・単位制への転換が示されている千曲市の屋代南高について、同高の同窓生や住民でつくる「屋代南高校の将来を考える会」は25日、千曲市役所を訪れ、宮坂博敏市長に、現行の全日制での存続を求める同会への協力を要請した。
村井知事の就任に加え、県教委が今月に入って同高などの多部制・単位制転換計画案や枠組みを見直す可能性に言及したことなどを受けた。同会が近く、県教委と県議会に同高の多部制・単位制転換反対を要望していく方針を説明し、「市からも県機関に働き掛けてほしい」と訴えた。
宮坂市長は「千曲市の規模で全日制高校を現在の2校から1校に減らしていいのか疑問もある」などとし、「市からも(現状での存続検討を)県教委にお願いしていきたい」と話した。