信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

野沢南の転換撤回を 同窓会などが県教委に要望
2006年9月20日掲載

 県教委の高校改革プラン実施計画で2008年度に多部制・単位制に転換する方針が示された野沢南高(佐久市)について、同校の同窓会などでつくる「全日制・定時制を守り発展させる会」は19日、佐久市長と連名で計画の白紙撤回を求める要望書を県教委に出した。
 要望書は、県会臨時会で統廃合関連の9議案のうち地域合意がないとして6議案が否決されたことに触れ、「野沢南は常に定員を満たしており、なぜ転換なのか多くの住民が納得していない」としている。同会の岩岡孝会長は「少子化が進んでいることは承知しているが、県教委の進め方があまりにも早く、私たちの理解を超えている」と話した。
 吉江速人・教育長職務代理者は「県会臨時会の動きは重く考えなければならない。今後の対応については慎重に考えていく」と述べた。
 多部制・単位制への転換は、統廃合にかかわる募集停止を伴わないため、校名を変更しない限り県会の議決対象にはならない。


<前の記事 どうする高校改革 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun