信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

県教委「見直し議論も」 知事は対象校ごと提案示唆
2006年9月 2日掲載

 村井仁知事と県教委は2日、高校再編問題について、県庁で非公開で懇談した。松田泰俊委員長は懇談後、取材に対し、高校改革プラン実施計画の見直しについて、「それも含めて(臨時県会前の)教育委員会定例会で議論する」と述べた。
 村井知事は取材に対し「教育の中立性から(知事が介入するのは)好ましくない」とした上で、「議案提出権は知事が持っているので、(県教委の決定の)中身は変えないが出し方を変える」として、再編案を再編対象校ごとに個別の議案として臨時県会に提出する考えを示した。
 県教委によると、懇談は高校再編をめぐる議論の経緯や3月に決定した高校改革プラン実施計画の内容、再編対象校の統合へ向けた議論の進ちょく状況などについて説明したという。
 県教委は8月11日、就任前の村井知事が当選後に初めて開いた定例会で、高校改革プラン実施計画通りに再編を進める意向を示したが、「(新知事に)再編を説明し理解を求めていく」と述べ、村井知事との話し合いの場を求めていた。
 村井知事は県教委の独立性を認める一方、地域合意のない県立高校の統廃合は白紙に戻して再検討したいとの意向を示している。


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