信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

飯田工校舎で体験入学 校長「安心して希望を」
2006年9月 1日掲載

 県教委の高校改革プラン実施計画で、来年度の統合対象となった飯田工業と飯田長姫(ともに飯田市)の体験入学が31日、飯田工業で開かれた。飯田下伊那地方を中心に中学3年生300人余が参加。現役高校生から指導を受け、機械加工など体験実習もした。
 統合による新校は設備の関係から当面、両校の校舎を併用する。8月1日に飯田長姫校舎を使った体験入学が開かれており、今回は飯田工業で授業を行う機械、電子機械、電気科が中心。飯田工業単独で昨年開いた体験入学より参加者が70人近く多いといい、関心の高さをうかがわせた。
 飯田工業の上原保校長は「新高校についてまだ全部は決まっていないが、来春までには決定する。安心して希望してきてほしい」とあいさつ。説明の中で、検討中という新校名に中学生も積極的に意見を出してほしい−と呼び掛けた。
 体験実習はプログラミングや電気工事入門など14教室に分かれ、高3生が案内や指導をした。旋盤加工に参加した中3男子は「先輩が優しかった。学校の雰囲気が分かって良かった」。保護者の一人は「新校の情報が少ない中で貴重な機会になった」と話していた。
 両校の統合について、南信州広域連合と同議会は5日、施設整備の計画が不透明などとして、来年度からの募集の延期を求める要望書を県教委へ提出する。


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