信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

「中野立志館」に 中野・中野実の統合校名
2006年8月30日掲載

 県教委の高校改革プラン実施計画で来春に総合学科校に統合予定の中野、中野実業両高校(いずれも中野市)は29日、新校名を「中野立志館(なかのりっしかん)」と決めた。統合対象校で新校名を決めたのは初めて。
 両校でつくる新校開設準備室の校名選考委員会が決めた。選考委は両校長や青木一中野市長、中野市民代表、県教委職員ら15人で構成。7月に北信地域の住民に公募し、約400人が約170件の案を寄せた。8月21日の初会合で10例ほどに絞っていた。
 中野の斉藤定善校長によると、「中野立志館」は複数の人が寄せた。市出身の高野辰之作詞の唱歌「故郷(ふるさと)」にある「こころざしをはたして いつの日にか帰らん」の歌詞にちなんだ−との理由もあったという。斉藤校長は「生徒が志を立て、夢を持つことを支援する総合学科校の教育理念に合っており、選考委で共感を得た」と説明する。
 実施計画は、中野実の校舎を使って全日制総合学科と定時制普通科を設ける内容。県教委事務局は校名について地元の決定を尊重する方針だ。
 高校再編の実施計画については、知事選で当選した村井仁氏が「地域合意のない計画は白紙に戻すべきだ」との考えを示し、県教委、県会の対応を含めて行方は不透明だが、斉藤校長と中野実の青山訓康校長はともに「校名をはじめ、地域の人たちに新校開設へ力を入れてもらっている。地域合意はあると考えている」と話している。


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