大町市の「大町高校と大町北高校の存続を守り育てる市民会議」は21日、県知事選後初の会合を市内の大北農協会館アプロードで開いた。2校存続を8月中をめどに、9月1日に新知事に就任する村井仁氏、県教委や県議会に要望することを決めた。
同会議は5月の役員会で、「知事選の結果によっては状況が変わるかもしれない」とし、8月までは2校存続の取り組みを貫くとの方針を確認していた。
二条孝夫会長は冒頭のあいさつで、高校再編で「地域合意のない計画は白紙に戻す」と主張した村井氏が当選したことに触れ、「少し明るい希望が出てきた。県教委にどんな要請ができるのか、『改悪』を止めることができるのか、話し合いたい」と述べた。
会合では、9月定例県会を経て再編計画が白紙に戻った場合も、学校側の準備は間に合うとの見方で一致。その上で、2校存続の要望を続ける方向となった。
顧問の牛越徹大町市長や相談役の腰原愛正前市長は、再編の行方がはっきりしない状態が保護者らに不安を与え続けることを懸念し、「早急に村井氏と県教委で話し合いをするべきだ」との考えを示した。