県内の定時制、通信制高校の教員や保護者らでつくる「定時制・通信制高校のあり方を考える長野県ネットワーク」は8日、長野市内で6回目の集会を開いた。定時制、通信制を多部制・単位制へ転換する内容を盛った県教委の高校改革プラン実施計画に対し、存続を求める声が相次いだ。
教員や保護者、生徒、県議ら約50人が参加。木曽高校定時制の大西浩教諭は定時制、通信制の生徒数の推移を示し、「2006年度の生徒数は最も多かった1990年度と変わらない水準。生徒は多様な学びの場を求めており、多部制・単位制への再編が生徒のためになるのか疑問」と話した。
ある保護者は「経済的な理由で定時制を必要とする生徒がいる。統合・転換をすると通えなくなる生徒もいる」と指摘。定時制の生徒や卒業生からは「少人数で学べる雰囲気だから通える。なくしてほしくない」などの声も上がった。