県教委の高校改革プラン実施計画で2007年度統合方針が決まった岡谷東高校と岡谷南高校(ともに岡谷市)は6日夜、統合後の学校像についての説明会を岡谷市役所で開いた。統合後の校舎について「当面は両校を活用する」とした実施計画に沿う案とともに、南高校舎を主に活用し、東高校舎は選択科目の授業で使う独自案も示した。
高校受験を控えた中学生の保護者も含め、地域住民ら約300人が参加。両校の校長や教頭らでつくる「基本構想委員会」が、月内にまとめる予定の新校の理念や規模などについて、4月から重ねてきた議論の内容を説明した。
学校規模では、1学年8学級とした実施計画に基づき、同一学年を二つの校舎に振り分ける案を提示。ただ「学年の一体感が保てないなどの問題点がある」と説明した。
これに対し、1学年を6学級とし、学級の教室をすべて南高に置く案も検討していると説明。学年が同一校舎に収まり、管理運営上の問題が少ないとして「この案が両校の職員間で(基本方針として)緩い決定に至っている」とした。ただ、募集学級が2減るため「他の高校の協力が必要」との考えも示した。
一方、この日の参加者からは「2校統合の理由がいまだに分からない」などの疑問も相次いだ。