信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

来年度実施に生徒が疑問の声 県議と意見交換
2006年5月 1日掲載

 県議会の高校改革プラン研究会(西沢正隆会長)は30日、県教委が3月末に示した高校改革プラン実施計画をめぐる高校生との意見交換会を松本市内で開いた。生徒からは「2007年度からの統合で本当に良い高校にできるか疑問だ」との意見が相次いだ。
 意見交換会は昨年12月に続き2回目で、県議14人と、全県から再編対象校を含む15校の生徒29人が出席。高校生は、3月に諏訪市で開いた全県高校生集会の実行委員らが中心となって参加を呼び掛けた。
 県議らは「県教委に再編時期などの見直しを申し入れてきたが聞き入れられなかった」と説明。これに対し高校生は「何の手だてもないのか」「話し合いを続けてほしい」と次々に訴えた。
 実施計画で07年度からの統合対象とされた高校の生徒は「地域全体が反対しているのに統合する理由が分からない」と発言。ほかの生徒からも「魅力ある高校づくりのために私たちも真剣に考えてきたのに」と、県教委の姿勢に批判的な意見が目立った。
 研究会の西沢会長は、生徒から出た意見を5月に予定している県教育委員との懇談会であらためて伝える、と述べた。


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