信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

木曽山林高校 入学式 高校再編で最後の可能性も
2006年4月 7日掲載

 木曽山林高校(木曽町新開)の入学式が6日、同校で行われた。県教委の高校再編計画では来年度から木曽高校と統合するとされており、単独では最後の入学式となる可能性が高い。式に出席した関係者からは、木曽山林の特徴ある教育の継承を望む声が上がっていた。
 入学式には、林業科40人、インテリア科42人の新入生と保護者らが出席。松田篤校長は、式辞で環境問題にふれ、「105年の歴史と伝統を誇るわが校の役割は一段と重要性を増している。木曽山林で学ぶ皆さんの志は、大志といっていい」と強調していた。
 式の後、同窓会・蘇門会の高倉章副会長は「環境問題に向き合うためにも、自然を豊かにする技術者が必要。この学校の教育が、統合でのみ込まれないようにしてほしい」と話していた。
 同校と木曽高校の間では、諸課題を解決するための話し合いが近く始まる。松田校長は「多くの課題があるが、特色ある教育を一層発展させることが責務。互いを尊重し、新しいものを生み出したい。新入生には、現在の木曽山林の教育をしっかり保証する」と話していた。


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