信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

再編計画の撤回申し入れ 県教委に「願う会」
2006年4月 6日掲載

 地域高校の同窓会や地元自治体関係者などでつくる「県立高校の発展と存続を願う会」(久保田元夫代表世話人)は5日、県教委が3月末に決定した県立高校再編の実施計画は「地域の合意が得られていない」とし、県教委に撤回を求めた。県教委は「変更する考えはない」とし、双方の主張は平行線のままだった。
 同会が県庁を訪ね、丸山県教育長に申し入れ書を提出した。申し入れ書は実施計画について、県教委によって一方的に決められ、「学校現場の裁量の余地がほとんどない」と批判。準備期間が1年しかない2007年度に全日制の再編を一斉実施する日程になっているため、「このまま具体化すれば、長野県の高校教育は取り返しのつかない混乱に陥る」と指摘した。
 久保田代表世話人は「(再編に)合意した地域が一部あるが、相対的には県民の合意を得たと言うには至っていない」とし、見直しを要請。丸山教育長は「(計画を)考え直すことはしない」と答え、今月15―29日に県内12カ所で開く地域説明会で、あらためて地域や関係者らの意見を聞く考えを示した。


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