信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

県立高再編 07年度に 県教委事務局が実施計画案
2006年3月30日掲載

 県教育委員会(委員定数6、欠員1)は30日、県庁で臨時会を開き、事務局側が県立高校89校を79校(全日制75校、多部制・単位制4校)に再編する実施計画案を示した。第1−第4通学区の高校改革プラン推進委員会が県教委に提出した報告書にほぼ沿った内容。実施年度(募集開始年度)は、全日制は2007年度から一斉実施するとした一方、多部制・単位制は第4通学区(中信)の松本筑摩を除いて08年度からの実施としている。
 再編の焦点だった統合のうち、第1通学区(北信)では、長野南と松代が統合し、県教委が昨年6月に示した再編案に沿って松代の校舎を使用する。第3通学区(南信)は、岡谷東と岡谷南を統合して両校の校舎を使用するほか、飯田工業と飯田長姫を統合して飯田工業の校舎を使用する。
 県教委が各通学区に1校の設置を目指した多部制・単位制に転換されるのは07年度が松本筑摩、08年度が屋代南(第1通学区)、野沢南(第2通学区=東信)、箕輪工業(第3通学区)の3校。総合学科は第1通学区が中野と中野実業の統合校、第2通学区は丸子実業の転換、2000年に設置済みの塩尻志学館の3校となる。第3通学区は総合学科校を示さなかった。
 このほかの再編では、第1通学区は、飯山照丘と飯山南を統合し、その後、飯山北とあらためて統合する。当面は飯山北と飯山南の校舎を使う。中条、犀峡を統合し、犀峡の校舎を使用する。第2通学区は蓼科と望月を統合して蓼科の校舎を使う。第4通学区は大町と大町北を統合し、大町の校舎を使用する。
 定時制・通信制をめぐっては、長野吉田、長野商業、篠ノ井、上田千曲の定時制と長野西の定時制を、屋代南を転換する多部制・単位制に統合する。上伊那農業の定時制は箕輪工業を転換する多部制・単位制校に、松本工業の定時制も松本筑摩を転換する多部制・単位制校にそれぞれ統合する。


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