信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

長野西高通信制の存続を 有志が県教委に要望書提出
2006年3月28日掲載

 県立高校の再編問題で長野西高校(長野市)通信制の存続を求める県民有志は27日、障害者が学べる設備が整えられていることを理由に「長野西の通信制を廃止する理由が見当たらない」とし、県教委に存続を求める要望書を提出した。
 要望書提出の発起人は、卒業生で車いすでの生活を送る小林昭良さん(49)=長野市。長野西にはエレベーターが設置されており、自らが学んだ経験から、多部制・単位制に統合するのではなく、「既存の設備を活用すべきだ」とした。要望には、通信制の卒業生や教員らも参加し、存続を訴えた。
 また、小林さんらは県教委に対し、身体障害者用の設備があるということを認識していながら長野西の通信制を廃止する理由など13項目の公開質問状を提出した。
 第1通学区(北信)の高校改革プラン検討委員会は、多部制・単位制の転換候補は屋代南高(千曲市)が「優位」とし、長野西の通信制を多部制・単位制に統合する報告書を県教委に提出している。


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