県教委が高校再編の実施計画を今月末までに策定するのを前に、高校生の声を反映させようと「第2回全県高校生集会」が5日、諏訪市文化センターであった。20校の高校生136人をはじめ計200人余が参加。多部制・単位制や総合学科に対する不安や、再編の実施時期などについて疑問の声が上がった。
伊那北高(伊那市)など県内の高校10校の生徒でつくる実行委員会の主催。県教委側は丸山教育長や吉江速人高校教育課長ら8人が出席した。
県教委の再編案で多部制・単位制校への転換が示された坂城高(坂城町)の女子生徒は「全日制のように部活や生徒会活動ができないのではないか」と発言。県教委側は、単位制を導入している松本筑摩高(松本市)の例を挙げて「工夫すれば可能」と説明した。
総合学科校の塩尻志学館高(塩尻市)の男子生徒は「設備の貧弱さや教師数の不足など、生徒の評価は必ずしも高くない。総合学科だから魅力ある高校とは言えないのではないか」と指摘したのに対し、県教委側は「満足度は他校に比べて高いと認識している」とした。
「自分たちの意見は反映されるのか」と生徒たちが強く主張する場面もあったが、県教委側は「総合的に判断して実施計画を策定していく」と述べるにとどまった。