信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

野沢南高の生徒会が県会に請願 現状での存続求め
2006年2月28日掲載

 県立高校の再編問題で、多部制・単位制への転換候補に挙がっている野沢南高校(佐久市)の生徒会は27日、同校を現状の全日制と定時制のまま存続するよう求める請願書を県議会の萩原清議長に提出し、受理された。県議会事務局によると、高校生ら未成年者による請願、陳情は極めて異例という。
 生徒会は、第2通学区高校改革プラン推進委員会が県教委に提出した報告書に、多部制・単位制への転換が盛り込まれたことについて、「報告の内容が納得できない」と主張。(1)野沢南を現状のまま存続させること(2)県教委が地域住民の声に耳を傾けること−などを県議会が県教委に働きかけるよう求めている。
 生徒会長の佐々木史也君(2年)は「自分たち高校生としても、再編の問題に直接参加したかった」と話している。
 これまで現状での存続に向けて活動を進めてきたPTAや同窓会などでつくる「野沢南高校全日制・定時制を守り発展させる会」もこの日、佐久市と連名で、地域の理解を得ていない再編は高校再編の実施計画に盛り込まないよう求める請願書を萩原議長に提出した。


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