諏訪地方の6市町村や各教育委員会、各公立高校PTAなどは26日、県教委の高校改革プランについて意見交換する初の「高校改革懇話会」を岡谷市役所で開いた。同プランとは別に、諏訪地方独自の魅力ある高校づくりを考えていくため、小中学校の保護者や地域住民を交えた連絡会を近く発足させることを決めた。
同地方の高校再編では、第3通学区(南信)の高校改革プラン推進委が岡谷東高と岡谷南高(ともに岡谷市)の統合を盛った最終報告を県教委に提出した。両校関係者らはこれまで、魅力ある高校づくりを含め、諏訪地方全体で再編問題を考える組織づくりを模索。協力要請を受けた岡谷市が、関係団体に懇話会への出席を呼び掛けた。
この日は同地方選出の県議5人のほか、商工団体や各市町村の小中学校PTAなどから計約60人が出席。諏訪地区高校PTA連合会の笠原敏彦会長が「中退者をどう減らすかなど、魅力ある高校づくりは各校の課題だが、学校単位では限界がある。統合問題を契機に、さらに諏訪地方の教育を発展させたい」と、幅広く意見交換する連絡会の設置を提案した。
小中学校の保護者からは「高校に送り出す側として、これからの子どもたちのため、(連絡会設置は)大人に求められている責務だ」との意見が挙がった。県議からは「連絡会を子どもたちの意見を聞く場にもしてほしい」との要望が出た。今後、岡谷市教委が連絡会の発足準備に当たり、設置時期などを関係団体と協議する。
この日の会合では、懇話会を代表し、林新一郎・岡谷市長らが近く、県教委に改革プランの実施計画策定の延期などを申し入れることも決めた。