信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

全日制平均1.07倍 公立高一般入試 募集締め切り
2006年2月28日掲載

 県教委は27日、2006年度の県内公立高校一般入試(後期選抜)の募集を締め切った。高校志願予定者の60・9%に当たる1万3118人が志願しており、全日制の平均志願倍率は1・07倍(前年度同期1・08倍)、定時制は0・40倍(同0・42倍)。3月3日正午まで志願変更を受け付け、同9日に試験を行う。
 志願者が全学科中で最多となる全日制普通科の平均志願倍率は昨年と同じ1・09倍。このうち志願倍率が最も高かったのは岩村田の1・54倍で、諏訪二葉の1・52倍、箕輪工業の1・48倍、松本県ケ丘の1・42倍、岡谷南の1・40倍が続いた。
 職業科の平均志願倍率では昨年と同様に商業科が最も高く、1・12倍。農業科の1・00倍、工業科の0・98倍、家庭科の0・80倍と続く。英語科などの特色学科は0・76倍で、このうち理数科と音楽科は1倍以上。塩尻志学館の総合学科は1・30倍だった。
 一部の都市部の普通科に志願が集中し、地域高校の志願者が定員を満たさないという傾向は続いている。
 高校再編問題で多部制・単位制の転換候補に挙がっている野沢南は、一般入試の募集定員192人に対し志願者が132人で、倍率は0・69倍(前年度同期1・13倍)。04年度入試では1倍を割ったものの、例年この時点での倍率は1倍を超えており、野沢南は「予想を上回る欠員」としている。
 県教委は「他通学区で再編対象として挙がっている高校が大きく落ち込んでおらず、再編の影響とは言い切れない」としている。これに対し、同校関係者は「普通科の高校生活ができなくなるというイメージが強く、その影響が大きかったのではないか」としている。


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