信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

県高教組「容認できぬ」 5組の統合と2校の転換
2006年2月24日掲載

 県立高校の再編問題で、県高教組の中島武委員長は23日、県庁で記者会見し声明を発表した。各通学区の高校改革プラン推進委員会が県教委に提出した報告書の中で「容認することができない」再編として、5組の統合と2校の多部制・単位制への転換などを挙げた。
 容認できないとしたのは、第1通学区(北信)の「中条と犀峡」「長野南と松代」のそれぞれ統合、屋代南の多部制・単位制への転換、第2(東信)の「望月と蓼科」の統合、野沢南の多部制・単位制への転換、第3(南信)の「岡谷東と岡谷南」の統合、第4(中信)の「大町と大町北」の統合。定時制高校の統廃合も容認できないとした。
 県高教組が「容認できない」再編を示したのは初めて。地域合意が不十分なことを理由に挙げ、中条と犀峡の統合については「中条地区の生徒が犀峡へ通学するのは困難で、長野地区に出るしかない」、岡谷東と岡谷南の統合は「諏訪6市町村から一致した反対決議、運動が相次いで起き、8万近い反対署名が短期間で集まった」などと説明している。
 容認できないとした以外の再編についても、地域や学校現場の意向を尊重するよう求めた。


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