第1通学区(北信)の高校改革プラン推進委員会(中村正行委員長)で、多部制・単位制への転換候補が坂城高校(坂城町)と屋代南高校(千曲市)に絞られたことを受け、千曲市と同市議会は24日、県教委と中村委員長に、屋代南高の現状での存続を求める要望書を提出した。
要望書は、坂城町長が推進委員であることに触れ、「利害関係者ともいえる坂城町長の発言が先行し、千曲市の意向が十分に理解されていない」と懸念を表明。県教委の県立高校再編案が多部制・単位制への転換の理由を「産業との連携による体験的な教育」としていることなどを挙げ、「条件を満たせるのは、工業の町として知られる坂城町」とした。
宮坂博敏千曲市長らから要望書を受け取った丸山〓県教育長は「内容をじっくり検討したい」と述べた。坂城町長が推進委員であることについて県教委側は「(県町村会と相談して選んでおり)結果として委員となった」と説明した。
多部制・単位制候補については29日の次回推進委で、中村委員長がどちらかに絞った案を提示し、論議する予定だ。
(〓は、リッシンベンに晃)