信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

自己推薦 全日制1.97倍に 県内高校入試 第2回調査
2006年1月20日掲載

 県教委は19日、今春の2006年度高校入試の第2回志願者予定数調査の結果を公表した。小論文や面接で合否判定する公立高校の自己推薦型入試(前期選抜)の倍率は1・93倍で、昨年11月の第1回調査(1・97倍)より下がり、05年入試に並んだ。高校再編で名前が挙がっている一部の高校では大きく志願予定者を減らした。
 調査は昨年12月21日時点で実施。浪人生を含む高校進学予定者2万1553人(05年度入試比583人減)を対象に、公立の自己推薦型入試と一般入試(後期選抜)のほか、私立、長野高専、県外高校の志願者を聞いた。
 全日制の自己推薦型入試は、進学予定者の52・0%に当たる1万1205人が志願予定で、第1回調査の56・0%から4・0ポイント減少した。倍率は1・97倍。
 自己推薦型入試の志願予定者を学校別でみると、高倍率なのはいずれも市部にある普通科で、松本蟻ケ崎の7・36倍、岡谷南の7・00倍、上田染谷丘の5・43倍、上田の4・72倍、長野の4・71倍など。
 全日制の学科別では、募集数が他学科よりも少ない普通科の倍率が2・39倍と高く、家庭科2・09倍、商業科1・72倍、工業科1・55倍、農業科1・54倍、総合学科と特色学科(理数科や英語科など)1・38倍と続いた。
 一般入試の倍率は全日制普通科1・38倍、農業科1・91倍、工業科1・83倍、商業科1・98倍、家庭科1・88倍、総合学科と特色学科3・62倍。実際の倍率は自己推薦型入試の合格者が抜けるため、これより低くなる。
 定時制の自己推薦型入試の志願予定者は113人、倍率は0・64倍で、一般入試は309人、0・38倍だった。
 高校再編で多部制・単位制への転換候補として名前が挙がっている野沢南は昨年の第2回調査(05年1月公表)と比べ、自己推薦型入試で79人減、一般入試で92人減。地元の学校関係者は高校再編の影響を指摘している。
 公立の自己推薦型入試は2月9日、一般入試は3月9日に行われる。
 私立高校16校は、定員3950人に対し、2429人が志願予定。長野高専は200人定員に323人が志願する。県外の高校を志望している生徒は386人、未定は232人だった。


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