信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

地元「残念」 岡谷東・南の統合案に推進委了承
2006年1月19日掲載

 南箕輪村で18日に開いた第3通学区(南信)高校改革プラン推進委員会で、県教育委員会への最終報告に岡谷東高と岡谷南高(ともに岡谷市)の統合案を盛り込むことが決まった。昨年11月23日に両校名が示されて約2カ月。白紙撤回の署名や要望書提出などの活動を展開してきた地元関係者には失望感が漂う一方、今後も運動を続けるとの声も聞かれた。
 会合では池上昭雄委員長が諏訪地区について、あらためて両校の再編整備を提案。諏訪地区の委員からは、統合案と現状維持の両論を併記する意見も出たが、最終的に「地域で合意形成がなされていない」などと付記することを条件に、統合案を報告書に入れることを了承した。
 岡谷東高の同窓会とPTAでつくる「岡谷東高校の存続と発展を図る実行委員会」の加藤弘子会長(77)は傍聴後、「(諏訪地区で)1校削減の(委員会の)姿勢を最後まで崩せなかったことは残念」とし、「論議の場が推進委から県議会に移る。地元選出県議とも連携し、統合の先送りなどを訴えていきたい」と話した。
 岡谷南高PTAの高野勝寛会長(51)も「今後は市などと協力して白紙撤回を訴えていきたい」と会場を後にした。岡谷市の林新一郎市長は「民意を掌握せずに密室で論議された案が県教委に提出されるのは残念」としている。


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