信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

望月高の存続求める声 将来考える会合に40人参加
2006年1月15日掲載

 望月高校の地元有志でつくる地域高校を守る会は14日、「望月高校の今と将来を考える」と題した会合を佐久市協和で開いた。民主教育研究所(東京都)が実施した同校を含む地域高校に関する調査結果や、蓼科高との統合案が示されている高校改革についての報告などが行われた。同会が、望月高校の存在意義や、今後の存続の可能性を探ろうと呼び掛け、約40人が参加した。
 同研究所の研究報告では、大東文化大の太田政男教授らが、2002年から望月高校と地域のかかわりについて調査した結果を説明。地元の強い要望で設立されたものの、県立に移行してからは地域とのかかわりが薄れ、80年代に入って道路整備などが進むと、地元からの入学者が減少、その傾向が進んできている―と指摘した。
 また、80年代に学校と地域の話し合いが不十分だった面はあるものの、「地域の高校」となるために、授業で地元の歴史や課題を学ぶ「地域研究」などに取り組んできたことは評価できる―とした。意見交換でも「地元と学校で子どもたちが集まる高校をつくる必要がある」と、存続を求める意見が相次いだ。
 会合を呼びかけた同会の伊藤盛久さん(60)は「統合が正式に決まった訳ではなく、望月高の存続へ動いていきたい」と話していた。


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