信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

実施時期触れず答申 第3通学区推進委、今月末まとめ
2006年1月13日掲載

 第3通学区(南信)の高校改革プラン推進委員会は12日、第14回会合を南箕輪村内で開いた。県教委が2007年度の一斉実施を想定している高校再編の時期について論議。諏訪地区の先送りを求める意見が出たが、実施時期には触れずに今月末に答申案をまとめることを決めた。
 諏訪地区の委員は、岡谷東と岡谷南(ともに岡谷市)の統合案に地元の理解が得られていないとし、07年度以降への先送りを主張。教育課程編成や校歌制定に時間がかかることや、6月には募集要項ができていないと中学の生徒指導が困難などとして「07年度実施は不可能」とする発言もあった。
 箕輪工業(箕輪町)を転換する多部制・単位制校に、上伊那農業の定時制(伊那市)を統合する時期を先送りしてほしい―との要望も出た。
 これに対し「先送りでは委員会の責任が果たせない」「答申は方向性を示すもので、地域合意がないと出せないものでない」といった意見が出て、諏訪地区についても次回に委員会案をまとめることを確認した。「地域の合意が難しい」などの意見を付ける方針だ。
 池上昭雄委員長は会合後、「実施時期は県教委の実務の問題。第3通学区の答申では言及する気はない」と話した。
 再編実施時期について、第4通学区(中信)の推進委は08年度への先送りを求めている。


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