信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

第4通学区の高校再編1年先送り求める 最終報告原案
2006年1月10日掲載

 第4通学区(中信)の高校改革推進委員会は9日、松本市内で16回目の会合を開き、最終報告の原案を示した。高校再編案は全日制高校の3校削減を盛り、このうち松本筑摩高校(松本市)は多部制・単位制高校にするとした。改革時期を2007年度とする県教委案に対しては、「準備期間が短い」と、08年度の実施を求めている。

 再編案によると、松本筑摩の全日制を廃止し、同校と松本工業高校(同)の定時制を統合する。また、大町高校(大町市)と大町北高校(同)を統合。木曽高校(木曽郡木曽町)と木曽山林高校(同)は、両校の校舎、施設を活用し、ジョイント的に統合するとした。木曽郡内2校の統合で中心に活用する高校を木曽とした点以外は、県教委案に沿う形になった。

 このほか、白馬高校(北安曇郡白馬村)は白馬(同)、小谷(北安曇郡小谷村)の両中学校と連携を強化することや、そのほかの高校も「魅力付け」を具体的に検討することなどを盛った。

 原案は冒頭で、委員会の基本姿勢として「いわゆる『地域校』の存続意義を認識する」「小規模校化を極力回避する」など8項目を挙げた。議論の過程で出た少数意見として、南安曇農業高校(安曇野市)と穂高商業高校(同)の統合、大北地域4校の存続なども付記した。

 最終報告は、14日の次回会合で確定する。


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